
一般婦人科診療
産婦人科の女性専門医が
長期的視点に立って幅広く診療いたします
当院は女性専門医として広く各疾患・お悩みに対応し、かかってよかったと思って頂けるような存在を目指しております。
早期発見・早期介入は後の通院負担を軽減し、ライフプランの助けとなります。的確・低侵襲な診療とわかりやすい説明に最善を尽くします。
子宮筋腫・子宮内膜症
どちらも良性腫瘍の一種です。筋腫は子宮平滑筋が腫瘍形成したもの、内膜症は子宮内膜が異所性(本来あるべきでない場所)に増殖したものです。内膜症のうち、子宮筋層にできたものは腺筋症、卵巣にできたものはチョコレート嚢腫と呼ばれています。無症状で医療介入を要しない例もありますが、月経困難症や過多月経、不妊症を伴うことも多く、超音波やMRIといった画像や血液検査等で慎重に評価します。治療も、経過観察から漢方、鉄剤、偽閉経療法・LEP(保険処方の低用量ピル)等のホルモン療法、手術療法など多岐に渡ります。当院ではその方のライフステージに合わせて一緒に考え、治療法を選択します。
月経困難症・過多月経
月経困難症は生理痛が重いこと、過多月経は経血量が多すぎることです。月経時の子宮内膜には痛み物質(プロスタグランジン)が通常より多く含まれていますが、子宮収縮でスムースに排出できないときに痛みが強くなります。また、過多月経では慢性貧血、さらには心不全に陥る可能性があります。月経困難症や過多月経は子宮内膜症や子宮筋腫などの器質性疾患が原因のケースも多く、精査で判明することも珍しくありません。治療には保健指導、鎮痛剤や漢方薬、保健適応の低用量ピル(LEP)、やミニピル(黄体ホルモン製剤)、子宮内黄体ホルモン放出システム(ミレーナ)、手術療法など、様々なアプローチがあります。
月経前症候群(PMS)
月経前症候群(PMS: Pre Menstrual Syndrome)は月経前3-10日間持続する身体・精神的症状です。
むくみや乳房痛・頭痛、衝動性、抑うつなどを呈し、月経とともに軽快します。治療は漢方薬、低用量ピル(LEP)・黄体ホルモン等のホルモン療法です。精神症状が著しい場合はセロトニン等のSSRIが有効な場合があります。
月経困難症・PMSの治療薬 LEP
LEP(Low dose Estrogen Progestin、保険処方)は、日本において低用量ピル(低用量のエストロゲンとプロゲステロン、2種類の女性ホルモンの合剤を毎日内服するもの)のうち、月経困難症等の治療に使われる製剤です。LEPは月経量や痛みの軽減、周期の安定、イライラや落ち込みの緩和などの効果を発揮し、月経困難症・月経前症候群・月経不順・子宮内膜症の治療に使用されるだけでなく、にきび・多毛の治療にも汎用されています。
副作用に静脈血栓症がありますが、発症リスクは妊娠・産褥期の4~20分の1です。
処方にあたって問診、血圧・体重測定等が必要になります。健診などの採血データがあればお持ち下さい。
更年期症候群
卵巣の女性ホルモン分泌が低下してくると、ほてりや発汗、不眠、不安や焦燥感など多様な症状が現れます。
さらに長期的には骨粗鬆症や骨折(腰椎圧迫骨折や転倒時の大腿骨頸部骨折)、脂質代謝異常のリスクも高まります。
当院では漢方療法、ホルモン補充療法のほかに、プラセンタ(ラエンネック®)療法なども行っております。
プラセンタ注射・エキス内服
美容に詳しい方の間ではポピュラーなプラセンタ注射ですが、更年期治療や慢性肝疾患治療でも使われています。
当院採用のラエンネック®(自費診療になります)はヒト胎盤有効成分を抽出した薬剤で、ダメージを受けた細胞を修復し、新陳代謝を高めます。特に美肌効果には定評がありますが、睡眠の質改善(深く眠ってすっきり目覚め)、疲労回復も期待できます。
また、美しいもの、心地よいものへの感受性が増して気持ちの余裕が生まれた、周囲に優しくなれた、という声も頂いております。
週に1~3回注射します。なお、注射後は献血や臓器提供が制限される可能性があります。
注射の苦手な方、通院回数を減らしたい方にはブタ胎盤エキス内服・ポーサインPROもご用意しております。
こちらはサプリメントとして1日1包内服します。
費 用
初診料 | 2,200 円 |
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ラエンネック注射 1アンプル(再診料込) | 1,500 円 |
ラエンネック注射 2アンプル(再診料込) | 2,200 円 |
ポーサインPRO 28包入り/箱 | 9,800 円 |
妊活・不妊
排卵日にタイミングをとると多くのカップルは半年以内に妊娠が成立し、以降はあまり累積妊娠数が伸びないと言われています。
当院では基礎体温チェック、各種ホルモン採血、腹部超音波検査、クラミジア検査、フーナー検査等を行っております。
また、タイミング療法や内服による排卵誘発などの一般不妊治療を行っています。
当院の治療で妊娠に至らない場合や、体外受精等の高度生殖補助医療(Assisted reproductive technology: ART)が必要と判断される場合にはその方に適した施設をご提案・ご紹介いたします。逆に、体外受精施行後等のstep downの方にも対応いたします。